子供のいない夫婦も必要?遺言書の作成方法とは?

こんにちは、相続コンサルタントの磯野 和恵です😊

「遺言書って、必要なのかな?」
「でも、どうやって作ればいいの?」

そんな疑問をお持ちの方に向けて、今日は遺言書の種類・費用・作成方法をわかりやすくお伝えします。

特に「子供のいないご夫婦」にとって、遺言書はとても重要です。その理由も合わせてお伝えしますね😊

子供のいない夫婦こそ、遺言書が必要な理由

「子供がいないから、財産はすべて配偶者に渡るんじゃないの?」

実は、これは大きな誤解です😢

子供のいないご夫婦の場合、配偶者が亡くなると、相続人は配偶者だけではなく、亡くなった方の「親」や「兄弟姉妹」も相続人になることがあります。

たとえば…

  • 夫が亡くなった → 妻 + 夫の親(または兄弟姉妹)が相続人に
  • 妻が亡くなった → 夫 + 妻の親(または兄弟姉妹)が相続人に

「私が全部もらえると思っていたのに、義兄弟と話し合わなければいけないの…?」

こんな事態を防ぐためにも、遺言書で「すべての財産を配偶者に」と明記しておくことが大切です。

→ 詳しくはこちら:「うちは誰が相続人?」複雑な家族でもわかる相続人の範囲と順位

遺言書の種類とは?

遺言書には、主に以下の二種類があります。

① 自筆証書遺言

  • 特徴:遺言者が全て手書きで作成し、署名と押印をする形式
  • メリット:費用がかからず、自宅で簡単に作成できる
  • デメリット:法的要件を満たさない場合は無効になるリスクがある。紛失や改ざんのリスクもある

② 公正証書遺言

  • 特徴:公証人が遺言の内容を記録し、公証役場で保管する形式
  • メリット:法的要件を確実に満たし、紛失・改ざんのリスクがほぼない。家庭裁判所の検認が不要
  • デメリット:公証人に支払う手数料がかかる

法務局での自筆証書遺言の保管制度について

2020年から始まった「自筆証書遺言の法務局保管制度」をご存知ですか?

自分で作成した自筆証書遺言を、法務局に保管してもらえる制度です。これにより、

  • ✅ 紛失・改ざんのリスクがなくなる
  • ✅ 家庭裁判所の検認が不要になる
  • ✅ 費用も約3,900円と安い

自筆証書遺言のデメリットをほぼカバーできる、とても使いやすい制度です😊

遺言書作成にかかる費用は?

種類費用の目安
自筆証書遺言基本無料(専門家チェックは別途)
法務局での保管約3,900円
公正証書遺言5万〜10万円程度(財産額による)

どの方法がおすすめ?

私、相続コンサルタントとしては、状況によって以下をおすすめしています。

【おすすめ①】A4一枚に自筆で書けるなら

自筆証書遺言を作成 → 法務局で保管

費用も抑えられ、変更があった場合にも気軽に対応できます😊

【おすすめ②】高齢になり自筆が難しい場合

公証役場での公正証書遺言の作成

法的な信頼性が最も高く、今後変更する予定がない場合に特におすすめです。

遺言書を作る前に、まず専門家に「下書き」を頼もう

遺言書を作成する際に、私が強くおすすめしていることがあります。

それは、いきなり自分で自筆証書遺言を書いたり、公証役場に行く前に、まず遺言書作成に詳しい専門家(行政書士や司法書士など)に「下書き」を作ってもらうことです。

「なぜ?公証役場に行けば、間違った遺言書にはならないんじゃないの?」

そう思われる方も多いと思います。確かに、公証役場では法的に無効な遺言書は作りません。

でも、「法的に正しい遺言書」と「その家庭の事情に寄り添った遺言書」は、必ずしも同じではないのです。

私自身の後悔——父の遺言書での経験から

実は私自身、この点で後悔した経験があります。

父が遺言書を作成した際、事前の専門家への相談なしに、いきなり公証役場で作成しました。

法的には何も問題のない、完璧な遺言書でした。

でも後から、「ああいう書き方をしていれば、もっとスムーズだったのに…」と感じることがあったんです。

  • うちの家族の細かい事情を踏まえた内容ではなかった
  • もっと詳しく記載しておけば良かった部分があった
  • 後から「こういう書き方もあったんだ」と知った

公証役場の公証人は「法律の専門家」ではありますが、その家庭の事情の「痒いところまで手が届く」アドバイスをするのは難しいのです。

だからこそ私は、相続コンサルタントとして、こうお伝えしています。

遺言書作成の理想的な流れはこうです👇

① 行政書士・司法書士などの専門家に相談・下書きを依頼
② 家族の事情・希望を踏まえた内容を丁寧に整理
③ 自筆証書遺言(法務局保管)または公正証書遺言を作成

「専門家を探すのが大変…」「どの専門家に頼めばいいか分からない…」

そんな方のために、私(相続コンサルタント)が適切な専門家のご紹介や橋渡しをすることができます😊

私自身はこうしています

実は、私自身も50代ですが、すでに遺言書を作成しています😊

私が選んだのは、以下の方法です。

  1. 司法書士に遺言書の文面を作成してもらい
  2. 自筆で遺言書を書いて
  3. 法務局で保管してもらっています

専門家に文面を作ってもらうことで「抜け漏れのない、自分の事情に合った遺言書」になりました。そして自筆で書くことでコストを抑え、法務局で保管することで安心感を得ています。

将来、高齢になり状況がはっきりしたら、法的にも信頼性の高い公証役場での公正証書遺言を作成しようと思っています。

「相続コンサルタントの私でも、専門家に相談して作りました」
遺言書は、一人で抱え込まず、専門家と一緒に作ることをおすすめします😊

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遺言書について、まずは相談してみませんか?

「どの方法が自分に合っているか分からない」
「子供がいないので、相続が心配」
「遺言書作成を専門家にサポートしてもらいたい」
「そろそろ遺言書を作りたいが、何から始めればいいか」

そんな方は、お気軽にご相談くださいね😊

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この記事を書いた人

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磯野 和恵

「ヒバリのそら」代表、磯野和恵(いそのかずえ)。

1970年5月生まれ。東京都練馬区出身の相続診断士。相続コンサルタント。

外資系IT企業の経理・秘書・コールセンター。
2009年 心理カウンセラー活動業務を経て、自身が経験した相続で生じる家族問題へのサポートを強く願う。

2021年に相続診断士の資格を取得。
2023年4月 相続コンサルティングオフィス「ヒバリのそら」を設立。
「笑顔の相続を迎えて欲しい」という願いを込め、家族全員が合意した遺言書を決める〝家族会議支援〟。

相続に強い税理士・弁護士・司法書士・不動産コンサルティング・ファイナンシャルプランナーとチーム連携して、本人の不安や困り事の相談に乗る。

本人も気づいていない想いや希望に、寄り添い引き出すヒアリング。

問題を見つけだし解決へのロードマップを示すことに定評があり、自身も天職とやりがいを感じている。

家族が笑顔で相続を乗り越え、助け支え合える関係で居続けられることを強く願い「みんなが笑顔になれる相続」へと活動する。