生前戒名をつけました〜戒名は亡くなってから、と思っていませんか?〜

「戒名って、亡くなったあとにつけるもの」

そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

実は、戒名は生前につけることもできるんです。

私自身、今回「生前戒名」を授けていただき、とてもありがたく、心が静かに整う時間を過ごしました。

相続コンサルタントとして「生前準備の大切さ」を日々お伝えしている私が、自分自身でも体験してみた——その感想を、今日はお伝えしますね😊

そもそも戒名とは?

戒名とは、仏弟子としての名前のこと。

仏さまの教えを受け、仏の道を歩む者として授けられる名前で、「あの世へ行くときに必要な名前」とも言われています。

本来は、「亡くなったからつける名前」ではなく、仏さまの教えとご縁を結んだ証として授かる名前なのですね。

なぜ「生前」につけることにしたのか

私は相続コンサルタントとして、いつもクライアントの方にお伝えしていることがあります。

「相続は、亡くなってから始めるものではなく、元気なうちに準備するもの」

財産のことも、お墓のことも、家族への想いも——元気なうちに、自分の意思で決めておくことで、家族みんなが安心できるんですよね。

そう考えたとき、ふと「戒名も同じなのでは?」と思ったのです。

亡くなってから家族に決めてもらうのではなく、自分で自分の戒名を選ぶ——これも、立派な生前準備のひとつだと感じました😊

生前に戒名をつけるメリット

実際に生前戒名をつけてみて、「これは良かったな」と感じた点があります。

① 自分らしさを反映した戒名になる

趣味や仕事、性格など、これまでの人生について、事前に住職にお伝えすることができます。

そのため、自分の生き方や想いが込められた、とても「しっくりくる」戒名になりました。

② 納得感がある

意味や由来を一文字ずつ丁寧に説明していただけるので、「よく分からないまま付けられた」という感覚がありません。

自分で理解し、受け取る戒名は、心にすっと入ってきます。

③ 気持ちの区切りになる

「これからどう生きていきたいか」

そんなことを自然と考える、静かで大切な時間にもなりました。

④ 家族の負担を減らせる

戒名は、亡くなってからつける場合、家族が短い時間で決めることになります。料金のことも、選ぶ基準も分からないまま、悲しみの中で判断するのは大きな負担です。

生前に自分でつけておくことで、家族にこの判断をさせずに済む——これも、生前戒名の隠れた大きなメリットだと感じました。

授与式という、ありがたい時間

戒名を授けていただく際には、きちんと授与式も行ってくださいました。

お経を読んでいただき、袈裟もかけていただき、戒名の一文字一文字の意味も丁寧に説明していただいて…。

住職の想いや人柄にも触れることができ、心が整うような時間でした。

事務的に「はい、これがあなたの戒名です」と渡されるのではなく、ひとつの儀式として丁寧に向き合っていただいたことが、本当にありがたかったです。

夫婦で戒名をつけました

今回は、主人と二人で生前戒名をつけてもらいました。

その後しばらく、お互いを戒名で呼び合うという、ちょっと不思議な時間もありました(笑)

でもそれが、

「これからも一緒に、丁寧に生きていこう」

そんな気持ちにつながっていたように思います。

夫婦で同じ時間を共有し、同じ住職から戒名を授かる——これも、二人の人生にとってとても意味のある時間になりました😊

私の戒名を発表します

慶観 和想 信女(けいかん・わそう・しんにょ)

戒名の一文字一文字の意味を、住職が丁寧に説明してくださいました。

▶ 慶(けい)

明るさ、めでたさ、長寿、吉祥を表す文字。
前向きで明るい人柄であること、そして今後のご長寿を願って入れていただきました。

▶ 観(かん)

観音様の「観」と同じ字。物事をよく見極める力や、仏のような心を表しています。
読書やピラティスで心と体を整え、夫婦で温泉旅行を楽しみながら見聞を広げてきたことから。

▶ 和(わ)

私の名前「和恵」から一字をいただきました。

▶ 想(そう)

相続コンサルタントとして、「争続」ではなく「想続」を大切にしていることから。
この「想」の字が入っていることが、本当に嬉しかったです。

▶ 信女(しんにょ)

仏の教えを信じ、歩む女性であることを表しています。

「想続」という言葉に込めた想い

私が相続のお仕事をする中で、いつも大切にしている言葉があります。

それが「想続(そうぞく)」です。

「相続」が財産を受け継ぐことだとすれば、「想続」は家族の想いを受け継ぐこと

財産だけが残っても、家族の心がバラバラになってしまったら、それは本当の意味での「相続」とは言えないと思っています。

だからこそ、「想」の字が戒名に入ったとき、

「これは、私の人生そのものを表す字だ」

と、心から嬉しくなりました✨

生前だからこそ、向き合えること

戒名は、亡くなったあとに周囲が用意するものではなく、生きている今だからこそありがたみがあると感じました。

仏教の世界観では、あの世へ行くときに必要と言われている戒名。

もし少しでも気になったら、生前に、自分の戒名を授かってみるのもひとつの選択かもしれません。

私も、仏の弟子として恥ずかしくないように、精進して参ります。

今後ともよろしくお願いいたします🙏

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最後に

私のお仕事は「相続コンサルタント」ですが、本当に大切なのは「家族の想いを大切にすること」だと思っています。

財産・お墓・戒名・遺言書——どれも、家族の未来を考えるための大切なテーマです。

「自分の生前準備、何から始めればいいか分からない」
「家族に伝えたい想いがある」

そんな方は、お気軽にご相談くださいね😊

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この記事を書いた人

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磯野 和恵

「ヒバリのそら」代表、磯野和恵(いそのかずえ)。

1970年5月生まれ。東京都練馬区出身の相続診断士。相続コンサルタント。

外資系IT企業の経理・秘書・コールセンター。
2009年 心理カウンセラー活動業務を経て、自身が経験した相続で生じる家族問題へのサポートを強く願う。

2021年に相続診断士の資格を取得。
2023年4月 相続コンサルティングオフィス「ヒバリのそら」を設立。
「笑顔の相続を迎えて欲しい」という願いを込め、家族全員が合意した遺言書を決める〝家族会議支援〟。

相続に強い税理士・弁護士・司法書士・不動産コンサルティング・ファイナンシャルプランナーとチーム連携して、本人の不安や困り事の相談に乗る。

本人も気づいていない想いや希望に、寄り添い引き出すヒアリング。

問題を見つけだし解決へのロードマップを示すことに定評があり、自身も天職とやりがいを感じている。

家族が笑顔で相続を乗り越え、助け支え合える関係で居続けられることを強く願い「みんなが笑顔になれる相続」へと活動する。