『迷惑な終活』を読んで
先日、内館牧子さんの『迷惑な終活』を読みました。この本は、タイトル通り終活について再考させられる内容でした。
一般的な終活と主人公の「自分のための終活」
一般的に終活というと、「残された家族のために、きちんと終活をしましょう」という考え方が主流です。しかし、この本の主人公である原英太(75歳)は、キチンと終活をしている妻の礼子とは真逆で、「自分のための終活をする!」と宣言します。彼は初恋の人に会いに行ったり、趣味に走ったりと、自分自身のための終活に奔走する様子が描かれています。
思い残しのない終活の大切さ
確かに、自分の財産整理や遺言書などの終活も重要ですが、この本を通じて「思い残しのないように終活すること」の大切さにも気付かされました。終活とは、単なる事務的な作業ではなく、人生を振り返り、自分自身を満たすための行動でもあるのだと考えさせられます。
後半の展開と新しい視点
また、この物語は後半にかけてさまざまな新事実が明らかになり、読者を引き込む展開が待っています。物語としても十分に楽しめる内容でありながら、終活の新しい視点を提供してくれる作品です。
印象に残った一言
最後に、この本の中で特に印象に残った一文をご紹介します。“70代は老人のアマチュアである。”
70代は確かに高齢者としての一面を持っていますが、まだ体も頭もしっかりしている方が多く、人生の最終段階をどう生きるかを模索する時期でもあります。この複雑な状況をどう乗り越えるかが、この年代特有のテーマともいえます。
相続コンサルタントとしての学び
私自身、相続コンサルタントとして日々お客様と接していますが、この本の内容は非常に示唆に富んでおり、これからの仕事にも役立つヒントがたくさん詰まっていました。
一読の価値がある一冊
『迷惑な終活』は、終活を考え始めている方だけでなく、既に取り組んでいる方や、その家族にとっても一読の価値があります。ぜひ、皆さんもこの本を手に取り、終活について考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
私たちも、自分自身の終活を通して周りの人たちとの絆を深めていけたら素晴らしいと思います。
今後の予定
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